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全固体電池の認証と全固体電池AS-LiB®の認証取得状況次世代電池として注目を集める全固体電池。その中でも、カナデビア株式会社が開発中のAS-LiB®は、高い安全性と性能に着目されています。 本記事では、全固体電池の認証試験の重要性と、AS-LiB®がクリアした認証試験について解説します。 目次 全固体電池に関わる認証試験について全固体電池は、従来のリチウムイオン電池に比べ、高い安全性や高エネルギー密度が期待されており、開発が進んでいます。
しかし、実用化に向けては、下記の安全基準や性能に関する様々な認証試験をクリアする必要があります。 安全性発火や爆発のリスクを低減するため、安全性に関する厳格な試験が求められます。 関連記事:燃えない、漏れない、安全性の高い全固体電池AS-LiB® 耐久性温度変化、振動、衝撃など、様々な環境条件下での耐久性を評価する試験が必要です。 関連記事:全固体電池AS-LiB®の用途と事例紹介 全固体電池認証試験の目的と実用化への重要性全固体リチウムイオン電池は従来のリチウムイオン電池よりも高い安全性や高エネルギー密度が期待されていますが、実用化には各種の認証試験をクリアすることが必要です。認証試験の目的は、電池が安全かつ安定して機能することを証明し、ビジネスにおいて安心して製品に組み込めるようにする点にあります。具体的には以下のような観点で試験が行われます。 安全性発火や爆発のリスクを低減するため、外部短絡試験や釘刺し試験、過充電試験など厳格な安全試験が求められます。こうした試験に合格することで、異常時にも電池が重大事故を起こさないことを保証します。実際、ある全固体電池セルではCB認証やUL認証に伴う試験で発火・破裂等が一切起こらず、全項目に合格した例も報告されています。このように試験を通じて高い安全性が確認されれば、製品採用への信頼性が大きく高まります。 性能開発目標通りのエネルギー密度や出力密度、サイクル寿命が得られているか検証する試験も重要です。例えば容量劣化を調べる長期の充放電サイクル試験や、高低温環境での動作確認などが行われ、仕様通りの性能が発揮できることを実証します。性能試験に合格することは、カタログ値どおりの能力をビジネス上保証することにつながり、ユーザーは全固体電池の実用的な価値を理解できます。 耐久性(信頼性)温度変化、振動、衝撃など様々な環境下で長期間安定動作するかを評価する耐久試験も不可欠です。高温・低温サイクル試験や振動・落下衝撃試験によって、電池構造の強度や寿命への影響を確認します。これらに合格すれば、輸送中や使用中の過酷な条件下でも電池が信頼性を保つことが示され、製品の品質保証に直結します。 環境規制への適合各国の環境・安全規制を満たすことも実用化には重要です。例えば、日本ではリチウムイオン電池が電気用品安全法(PSE)の対象製品とされており、安全基準への適合が義務付けられています。また国連規定のUN 38.3試験に合格しなければ電池を航空輸送できません。認証試験はこれら法規制への適合性確認でもあり、合格することにより各市場で販売・輸送するための法的ハードルをクリアできます。 以上のように、認証試験は安全性・性能・信頼性を客観的に証明し、規制面でも適合を示すものです。全固体電池が厳しい試験をパスしたという事実は、ビジネス関係者にとってその電池を製品へ採用する大きな後押しとなります。認証取得によって製品化のリスクが低減し、市場投入までのプロセスが円滑になるため、実用化の意義は非常に大きいと言えます。 全固体電池の認証試験一覧規格種類
セルの代表的な試験
電池パックの代表的な試験
認証機関
カナデビアの全固体電池AS-LiB®の認証状況について
140mAhセルでは、CB認証のほかUL認証(UL62133)も取得済であり、UN試験も実施済です。
いずれの試験でも発火・破裂等のイベントは起こらず、合格しています。 なお、将来的には高容量タイプのセルでも安全性試験を行う予定です。 ![]() 国際安全性認証 IEC62133 規格 取得 IEC62133 実施項目 (抜粋)
UN38.3実施項目
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執筆者
カナデビア株式会社 開発本部 電池事業推進室
機械加工技術を活用した独自の製造方法によりAS-LiB®(All-Solid-state Lithium-ion Battery)を開発しました。 |
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